【園長先生リレーエッセイ】蒲原聖母幼稚園

お知らせ

2021/11/01

1972年11月、日中友好の証として中国から贈られた2頭のジャイアントパンダのカンカン(オス)、ランラン(メス)が上野動物園で一般公開され、空前のパンダフィバーが起こった。当時小学4年生だった私は、横浜の伯母と2人のいとこと上野動物園に張り切って出掛けた。しかし愛らしい姿を一目見ようという人で長い行列ができていて、2時間行列に並んで待ってパンダが見られたのはたった30秒だった。あとにもさきにもその時以来、私はパンダを見たことがない。

あれから50年、今年6月双子の赤ちゃんパンダが生まれ、先日名前が決定した。

オスは暁暁(シャオシャオ)、メスは蕾蕾(レイレイ)。名前の意味を知ってとても感銘を受けた。シャオシャオは夜明けの光が差し明るくなる、レイレイはつぼみから美しい花が咲き未来につながっていく。希望溢れる素晴らしい名前である。新型コロナウイルス感染拡大が続き、社会も経済も何かと閉塞感が漂う今の時代に、赤ちゃんパンダの誕生は一筋の明るい光をもたらしてくれた。2頭の赤ちゃんパンダは2022年1月公開予定であるという。その頃には感染も終息し、沢山の人が笑顔で赤ちゃんパンダにあうことが出来る様になっていて欲しい。私も50年ぶりに上野動物園へ赤ちゃんパンダを見に行ってみようと心に決めた。

パンダにあえるその日を楽しみに、もうしばらく感染対策を続け頑張って過ごしていこうと思う。

蒲原聖母幼稚園
園長 川島弘美

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