【園長先生リレーエッセイ】めぐみこども園

お知らせ

2022/01/03

新年あけましておめでとうございます。

3学期が始まって、子ども達は元気一杯凧を持って園庭を駆け回ったり、コマ回しや羽子板に夢中になります。土ぼこりをあげて勢いよく転んでも我慢ができるようになってきています。ついこの間までは、大泣きをしていたのにと、思わず子ども達の成長に微笑まずにはいられません。そして、お互いにぶつかったり、足を踏んだりしたとき「ああごめん、大丈夫?」とごく自然に相手を思いやる言葉が、あちこちで聞かれるようになってきました。

子ども達が自分の遊びに夢中になることができ、友だち同士の関係が育ってきたことが、園全体を落ち着いたなごやかな雰囲気にしています。そうした、子ども達の姿に冬休みの間、、お家の方々に愛されて、ゆったりと団欒の時を過ごしてきたことを感じます。団欒とは辞書によると、まどい、車座になって親しいもの同士なごやかに楽しむこととあります。現在、子育ての渦中にあるお母様方の中には、子どもとの生活に喜びや楽しさがある反面、また一方では煩わしさに耐えられない思いをもたれることもありましょう。しかし、何ものにも代えることのできない貴重な時であることを覚えていただきたいと思います。

また、この時期室内では、カルタ、トランプ、双六などのお正月遊びが盛んになります。

数年前のことですが、3歳児のAくんは全く文字に興味関心がありませんでしたから、クラスの友だちとカルタをやっても一枚も札をとることはできませんでした。悔しさが溢れて「先生、このカルタお家に借りていってもいい?」と家に持ち帰り、その晩家族で何回も何回もカルタ取りをして、なんと明くる日、Aくんは昨日の悔しさを吹き飛ばすべく一番多くの札をとることができました。このことから、子どもは教えて学ぶのではなく、自らの身体から湧き出るエネルギーによって獲得したものが本物の「学び」であることを実感した出来事でした。

家族に愛され、温かく守られている子ども達は、自信と外に向かう力にあふれて今、3学期を歩みだしたところです。新しい年も、子どもの成長を共に喜び合える日々でありたいものです。どうぞ、よろしくお願いいたします。

めぐみこども園 園長  山田典子

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